一見同じように見える木製の家具ですがいろいろと違いがあります。それぞれの特徴を紹介します。
チーク材は硬く丈夫な木材で、また良質の油分を含んでいるので耐水性も高く腐りにくくて、
虫にも食われにくく摩耗にも強いなど耐久性に優れています。
伐採して間もないころは黄褐色ですが、年月を経るとともにだんだん中褐色~暗褐色へと変化していきます。
チークはよく乾燥されることで安定感のある木材として価値が上がるので、古材のチーク材は重宝されます。
当店で販売している北欧ヴィンテージ家具はチーク材が使われているものが多くあります。
正式にはブラックウォルナットで、硬いわりに加工しやすくまた軽いのが特徴。衝撃に強く、また適度に油分を含んでいる為なめらかでつやがあります。
色は濃褐色から紫色を帯びた褐色で一様ではなく、その濃淡が美しい木目を浮かび上がらせます。日が当たったり年数を経たりすると明るい茶褐色になります。
オークは硬く強度が高くて、湿気や虫食いにも強い耐久性のある木材です。虎斑と呼ばれる特有の美しい模様ができることがあります。北米地域で生産されるホワイトオークは、原産地が日本のナラ(ジャパニーズオーク)比べて木肌が荒く木目はまっすぐで、色が薄いです。いづれも年月を減るとだんだん濃い黄褐色になっていきます。
アッシュ材は強靭で衝撃に強く、弾力性もあるので家具や建材としてのみならず野球のバットにも使われています。はっきりした美しい木目が特徴で、東南アジアのタモのほうが欧米のアッシュよりも目が詰まっています。色は黄白色ですがアッシュの方がタモよりもやや白っぽいです。
いわゆる一枚板で、木から切りだしたままの材木。接着剤を使っていないので健康的です。重厚感や深い味わいがあります。ただし反りや割れが出ることがあります。また高価です。
ブロック状の無垢材を接着して作った材木。無垢材と同じような風合いがありますが
接着しているので継ぎ目があります。反りや割れはほとんどなく安定しています。値段が手ごろです。
芯になる板に、無垢材を薄くスライスしたものを貼り付けて作る材木。表面の木目がきれいに見えます。反りやゆがみはほぼ無いです。値段が手ごろです。
当店で販売しているウォルナット家具シリーズや北欧ヴィンテージ家具には突き板を使用しているものが多くあります。
植物由来のオイル塗料を塗り込んで仕上げる。木の自然な質感を味わうには最良の方法です。熱や水に弱いので使用中に注意が必要だが、シミや傷ができても塗り直しなど自分でも手軽にケアできます。
北欧ヴィンテージ家具はオイル仕上げのものが多いです。そのため大切に手入れすれば長く使い続けることができます。
ウレタン樹脂で表面をコーティングする方法。汚れや熱に強いので扱いが簡単です。使い込んでも味わいが出てくるようなことはありません。また何年も使い続けると樹脂が剥がれてきますが、塗り直しは専門業者に依頼しなければなりません。
当店で販売しているアッシュ材などのダイニングテーブルはウレタン塗装で仕上げてあり水に強いので、汚れを気にせず気軽に使えます。
合成樹脂を薄く塗布する方法です。オイル仕上げよりは熱や水に強く、ウレタン塗装よりは木の質感を生かした仕上がりになります。
当店で販売しているウォルナットやオークの家具はラッカー仕上げで、美しい木目を楽しめ且つ手入れも簡単です。
木材加工方法にしろ塗装方法にしろ、どれが優れているとかということではなくて、
それぞれ特徴があり一長一短です。
その家具を使う人の状況や好みに合わせて選ぶのが良いと思います。